2009年11月 5日 (木)

「出社が楽しい経済学」の放送『第4回 心の会計』監修者の言い訳

 いま、今年一番やりたかった仕事(共著での本の執筆)が追い込み段階にあって、他にもいろいろ仕事があって、さすがに体調が崩れがちな状況です。11月下旬になれば、少しは楽になるかと期待していますが、これまでも「5月が終われば」とか「8月が終われば」とか「9月が……」「10月が……」といってきたので、さすがに精神的に参っています。どちらにしても、12月と1月は家や大学(非常勤講師としてまだ研究室を使わせてもらっています)の片付けをしないといけないので、12月になれば、いくつかの仕事を除いて強制的に仕事を中断するしかありません。だから、あと1ヵ月弱ぐらいは、何とか倒れずにがんばりたいと……正直にいえば、さっさと倒れて楽になりたい感じですが、私の場合、そういう状況ではよほど無理しても何とかなるという、哀しい習性(体質)です。
 さて、番組の話。予告のなかで「合コン必勝法」とかいっていたので、それを聞くたびに「合コン必勝法なんて出てこないぞ」とつぶやいていました。ちょっと大袈裟な予告でしたね。「合コンでの失敗のひとつを防ぐ方法」ぐらいのものでした。ただし、ピーク・エンドの法則は、役に立つ話だったはずです。講演とかプレゼンテーションをする人も、この法則を覚えておくべきでしょう。
 いやゆる行動経済学を題材にした回でしたが、もともと、NHKのディレクターは複数回に分けてやりたがっていて、全8回をゲーム理論と行動経済学だけでやりたかったのでした(くどいようですが、それなら監修者は他の人にしたほうがいいって、何度いったことか……)。ゲーム理論のほうは、減らしたものの複数回になりましたが、行動経済学ネタは、このあとの「勝者の呪い」の回が少し関連しているものの、基本的には、今回の1回だけにいろいろと盛り込んだかたちです。そのため、おもしろい話が続けて出てきて、よかったと思います。
 春から夏にかけて、行動経済学ネタが1回だけの場合には、キーワードを「プロスペクト理論」にして「価値関数」と呼ばれるものの説明を中心にやりたいと、頑なに主張するディレクターを説得し、キーワードを「心の会計」に変えてもらいました。それでも、当然ながら、価値関数の話は入れるという話だったはずが、できあがってみたら、まったく入っていません。私が「この番組で価値関数の説明は無理」ということを何時間もかけて説得しても、まったく受け入れてもらえなかったのですが、制作にとりかかったら、無理だと気づいたみたいです。……それなら、何時間も粘らないでほしかった。この回についての打ち合わせのほとんどは無駄だったよなぁ……。というのが、今回についての強烈な印象で、他にあまり書くことがない状況です。
 全体的には、よくできた回だと思います。行動経済学そのものがおもしろいからでしょう。ただし、私の2つ目の解説は、じつは異なる2つのパターンが収録されていて、ボツになったほうでは、行動経済学の使用上の注意のような話をしていました(この点でも、とにかく私にとって無駄な時間が長かった回でした)。
 行動経済学に出てくる「非合理(不合理)行動のパターン」は、実験によって明らかにされるのですが、たいていは、その実験の際に合理的なほうの行動を選択した人たちも一定程度いるのです。行動経済学が説明しようとする非合理行動は、多数派の行動ではあるけれども、誰にでも当てはまるものではないということです。ですから、行動経済学に出てくる非合理行動のパターンだけを前提に経済現象を説明することには、そもそも無理があります。最近は、行動経済学の入門書がよく売れて流行していて、「従来の経済学は行動経済学に取って代わられる」と考える人もいるのでしょうが、私はそうは思いません。行動経済学は、従来の経済学を補完するものだと思います。
 次回は「スクリーニング」です。私が「第2シリーズの初回はこれにすべき!」とずっと推していたキーワードです。そういったバイアスがかかっていますが、私は、次回こそがこのシリーズ最高の回だと思っています。経済学的な内容よりも、単純に、次回のドラマがすごく好きなんです(理由は、ドラマの終わり方をみれば、すぐわかると思います)。この番組の売りは、やはりSETのみなさんが演じるドラマだということが、改めて実感できます(一般の視聴者からみれば、主人公は大竹さんが演じる小山内くんなのでしょうが、経済学者の立場では、野添さんが演じる居相田係長が主人公にみえるということも、改めて実感しました)。ぜひ、お楽しみに!

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2009年10月23日 (金)

「出社が楽しい経済学」の放送『第3回 ヴェブレン効果』監修者の言い訳

 丸い体型の吉本です。今回のヴェブレン効果、いかがでしたか? 何とかキャラメル、うちも1年半前に某所の空港で家族旅行の帰りに買いました。正直、私と息子は美味しいと感じなかったのですが、行列に並んで買った妻は、美味しいと言い張って、ひとりで食べていました。値段を知っているのは妻だけですから、妻にはヴェブレン効果が働いたのでしょうが、値段を知らない私にはヴェブレン効果は働かなかったようです。
 今シリーズの全8回のキーワードのうち、NHKスタッフの最初の反応が一番悪かったのが、たぶんこのヴェブレン効果です。ところが、女性スタッフが共感をもつと答えたことで、キーワードとして残りました。実際に、現代の消費のほとんどは、見栄を張るための「みせびらかしの消費=顕示的消費」なのです。それが学問的にも認められているとなれば、見栄のための消費がいっそうやりやすくなる。だから、ヴェブレン効果は、女性から支持が得られる言葉なのでしょう。
 次回は、いわゆる行動経済学ネタ、かなりおもしろいです。お楽しみに!

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2009年10月22日 (木)

SETメンバーが今夜22時45分からの『見どころNHK』に登場!

 昨日は、朝からNHKで打ち合わせと試写(第5・6回)でした。このあと1ヵ月以上、NHKに行かずにすむ可能性が高い状態です。なぜかというと、第7・8回のドラマ撮影がまだだからです。ドラマ撮影がしばらく中断している理由は、毎回楽しい演技を披露してくれるSET(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)のメンバーが、SETの本公演(しかも創立30周年公演)をやっているからです。
 それで昨日、NHKでの仕事のあと、SETの本公演を観に行きました。行く前に、NHKのスタッフからは「出社が楽しい経済学に出ている役者さんたちは少ししか出ないかも」といわれて行ったのですが、そんなことはありませんでした。
 その公演、『ステルスボーイ』(池袋の東京芸術劇場で11月1日まで公演中)では、出社が楽しい経済学では居相田係長役でおなじみの野添義弘さんがすごくいい役で出ていて、セリフも多い。途中、郷田先輩役(これらの役名は出社が楽しい経済学でのもので、ステルスボーイでの役名ではありません)の大関真さんと野添さんの掛け合いがあるのですが、すごく笑えました。大関さんのアクションが格好いいのはもちろん、野添さんも格好いい。ちなみに、野添さんは、たちまわりの指導もしているそうです。居相田係長はゼニーでは何の仕事もしていないのですが、昨日の野添さんはとても忙しそうでした。
 島課長役の田上ひろしさんと静香ちゃん役の長谷川恵美さんは、最初のほうに出て、同じバンドの一員として歌と楽器を披露されていました。下野さん役の杉野なつ美さんは、二度、すごくインパクトがある役で登場していて、大笑いしました(ミュージカル・アクション・コメディーですので、笑ったというのは、もちろん褒め言葉です)。
 我らがゼニーでの主人公、小山内くん役の大竹浩一さんも、しっかり重要な役どころで後半ずっと出ていました。ぼけるところがいくつかあって、とても笑えました。
 久しぶりの観劇ですが、本当に楽しかったです。あっという間で、途中からはずっと笑っていました。何より、出社が楽しい経済学でおなじみのみなさんが大活躍で、すごくうれしく感じました。また、マネージャーさんのご厚意で、終了後に出社が楽しい経済学のレギュラーメンバーの方々にご挨拶させていただきました。
 それで、やっと本題(?)ですが、田上さん、野添さん、大関さん、大竹さんの4人には、今夜の『見どころNHK』の出演について「よろしくお願いします」と申し上げました。
 今日、10月22日(木)22:45〜22:55にNHK総合テレビで放送の『見どころNHK』で、出社が楽しい経済学がまた取り上げてもらえます。3回目です(しかも9ヵ月の間に3回!)。前の2回は私が出ていましたが、今回は、ゼニーの男性陣が出演します。この文章を書いているいま、収録がちょうど終わったころだと思います。
 ゼニー男性陣の演技では、私は、島課長役の田上さんがセリフをしゃべりながら、自分のネクタイを直したり、静香ちゃんの社員証を直したりする仕草が、いつも雰囲気が出ていて、つい注目してしまいます。あと、大関さんの郷田先輩のキャラクターになりきった演技も、プロ意識を感じます。もちろん、野添さん(居相田係長)と大竹さん(小山内くん)の掛け合いは、いつもすごくおもしろいです。第2シリーズでは、二人の掛け合いの最後にいつも小山内くんにひどいことをいわれてしまう居相田係長ですが、後半のある回では、すごく格好いい終わり方をして、小山内くんたちに嫉妬されるほどです(その回は、私が第2シリーズで一番気に入っている回です)。先になりますが、ぜひご期待ください。
 おっと、それよりも、10月22日の夜22時55分より前にこのブログをみたあなたには、ぜひ『見どころNHK』でのゼニー男性陣の格好いい姿をみていただきますよう、お願い申し上げます。
 また、SETの本公演『ステルスボーイ』、私はすごく楽しめましたので、オススメいたします。11月1日までですので、お早めに。特に、『出社が楽しい経済学』のファンならぜひ! ちなみに、会場を入ってすぐに、出社が楽しい経済学の大きなポスターが貼ってあり、ポスターを小さくしたチラシも配付されています。くどいようですが、ゼニーの「愚かな面々」がとっても格好いい姿をみせてくれる『ステルスボーイ』は、池袋の東京芸術劇場で11月1日まで上演中です。

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「出社が楽しい経済学」の放送『第2回 コミットメント』監修者の言い訳(1週間遅れですみません)

 とにかく時間に余裕がなく、先週放送ぶんの録画を今朝みました。朝まで寝たり起きたりしながら仕事して、朝、頭をスッキリさせるために風呂に入る。そのとき、ワンセグお風呂テレビで録画をみました。
 第2回については、正直なところ、私は「コミットメント」をキーワードとすることにあまり賛成しておらず、このような内容でつくるのなら「ホールドアップ」のほうをキーワードにすべきだと、ぎりぎりまで主張していました。また、ドラマの内容についても、脚本の前の段階から、ホールドアップのところがむずかしくなりすぎると指摘していたのですが……。
 初回に続いてゲーム理論の内容ですが、NHKのスタッフがゲーム理論については熱心に勉強していて、だからこそ、こういう内容でつくりたいという思い入れがすごくあったのだと思います。結果として、私は監修者としてはあまり役割を果たしていません(相談時間そのものは短くなかったのですが)。NHKのスタッフのネタ本での説明が、さほど一般的なものでないとか、さほど現実的でないとき、修正案を出していて、それはある程度反映されています。その程度です。また、自分の解説部分では、相変わらず好き放題なことをしゃべっています。もっとも、一番好き放題にいっていた部分は、しっかりカットされています(やむをえない判断なのでしょう)。
 今夜の第3回は「ヴェブレン効果」。このキーワードは、私の希望が強く反映されたものです。なので、私自身もすごく楽しみにしています。

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2009年10月 9日 (金)

補足です!(続・「出社が楽しい経済学」の放送『第1回 ロックイン』監修者の言い訳)

1.番組でのクイズの答えは番組ホームページをみてください。こちらにお問い合わせいただいても答えられません(すでにお問い合わせいただいた方にも、ここに注意書きを書く以上の対応はいたしません)。
2.第1シリーズからナレーターさんが変更になったのは、前の方が裏番組の仕事をされているからです。NHKは理由を書かないだろうし、ネットで調べればわかることですので、私が言い訳しておきます。ただし、これ以上のことはご自分でお調べください。
3.キーワードを連呼する外国人が変更になった理由は、すでにお伝えした通り。
4.ドラマの脚本を書いている方も、じつは変更になっています。これも番組ガイドブックなどに書かれていますので、これ以上のことはご自分でお調べください。
5.監修・出演の専門家が変更になっていない理由は、すでに何度もお伝えした通り。……これはどうでもいい話ですね。

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2009年10月 8日 (木)

「出社が楽しい経済学」の放送『第1回 ロックイン』監修者の言い訳

ドラマはおもしろいし、全体にいい出来なんです。でも正直なところ、全8回のうち、自信をもって「みてください」といえる回は、いくつもない状況です(理由については、過去のブログを参照願います)。とはいえ、どんな不満やクレームが来ようとも、こうなったら覚悟を決めてお願いします。

「出社が楽しい経済学、第2シリーズも、ぜひみてください!」

だって、経済学の、しかもほとんどが、不用意に経済学部に入ってしまった文系学生の多くがもっとも忌み嫌う「ミクロ経済学」の内容という教育番組が、NHKの教育テレビでなく「総合テレビ」で、しかも、深夜0時すぎでなく、23時から放送されていて、おまけに再放送は、ふつうに夕方に「総合テレビ」で流れるんですよ。私も関係者なのに、いまだに信じられない状況です。くどいようですが、シリーズものの教育番組が、教育テレビでなく、総合テレビで放送なんですからね。そもそも、シリーズものの経済学教育番組(経済教育じゃありませんよ、あの小難しい経済「学」の教育番組ですよ)なんて、これまで放送されていないでしょ。教育テレビでやってても、超画期的だったのに……あっ、いくらなんでもくどいですね。

ということで、何度も辞退しながらも断り切れずに、その実現のために、いろいろな意味で生活と他の仕事と、何よりも健康を思いっきり犠牲にした監修者兼出演者の私が、少々いいかげんなことを話していても、許していただけると助かります。そもそも、この番組に関係した本だけで、今年5冊も出ていて、年内にあと2〜3冊は出る予定なんです。それらの執筆や監修もしているんです。しかも、海外でも出ます(昨日も、台湾版の表紙などをNHK内でチェックしていました)。
応用ミクロ経済学などの専門家で、もし内容に文句がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ただ文句をいうのではなく、「オレ(ワタシ)のほうが監修も出演もずっとうまくやれる」といって、NHKに売り込んでください(特に東京方面の方が理想的で、なおかつ、本当はNHKの制作スタッフは美人経済学者を希望されていますので、心当たりの方はどうぞ)。売り込みに成功された場合には、私が心のなかでたいへんに感謝いたします(うれしくないでしょうが……)。ただし、このスタイルの番組が、来年度も続けられるとは思えないのですが……。その辺りは自己責任ということで。

今回の「ロックイン」というキーワードは、私とNディレクターとの長時間に及ぶ相談の果てに、リストから落としたにもかかわらず、プロデューサー判断で復活したもの。つまり、一般受けがいいキーワードと考えられたわけです。そして、だからこそ、初回のキーワードになっています。
みんな、ポイントカードなどの話が好きなわけですね。私が初回に推していたのは「スクリーニング」でしたが、これは第5回(後半戦の頭)に回りました。このパターン、じつは第1シリーズと同じ。「価格差別」を初回に推したのに、プロデューサー判断で「サンクコスト」が初回になり、私が初回に推したキーワードは、全体を半分に分けたときの後半のひとつ目に来るという意味で……。
じつは、どれが初回でもいいんです。番組的にはね。ところが、番組ガイドブックの執筆にとっては、たいへんな問題でした。本での説明の都合なんて考えていないキーワードの候補とその順番が決まったあと、他の仕事との関係で考えると、執筆に10日も使えない状況で、番組ガイドブックを書く必要がありました。しかも、レイアウト上の制約がメチャクチャ多い。しかも、この第2シリーズは、特に、あっちへ行ったり、こっちへ来たりのキーワード選択で……。すみません。番組そのものの言い訳でなく、別のグチになっていました。
本の編集にご協力いただいた「一穂社(いっすいしゃ)」のお二人にたいへん感謝しております。本が何とか期限内に書けたのは、いろいろな方のご協力があったことと、私がDTPソフトのInDesignを使って自分で本のレイアウトを決めて、ページの増減などを調整しながら原稿を書けたことが大きかったと思います。
今回の番組ガイドブックについて、グリーンを使った2色刷にしたのは、まるっきり、私の好みです(せめてこれぐらいは好きにさせてくださいよーって感じです)。
おかげでいい経験ができました。もっと勉強して、InDesignを使いこなせるようになりたいと思っています。何といっても、私の本業は「著述業」ですので(ま、ふつうの著者は自分でInDesignを使いませんけどね)。
1年前に、DTPについてヒントをくださって、私が今年からMacユーザーになるきっかけをつくってくださった、デジカルのデザイナーの萩原さん(本や番組に出てくる私のマークをデザインしてくださった方です)に感謝します。InDesignが何とか使えそうな状況になっていなければ、この仕事、どうやっても無理でした(それなら、簡単に番組の監修・出演を降りられたということでもありますが……)。

なお、この初回での私の解説コメントは、かなり「そのキーワードをきっかけに、自分がいいたいことを好きに話した」っていう感じになっています。私としては、これが主張できないのなら、「何のために私が経済学番組の監修をしているかわからないじゃないか!」ぐらいのつもりで、一番いいたいことを主張しました。
あと、スタッフが最初は「タイプライターの配列」で説明しようとした話について、それは第1シリーズの最終回(ネットワーク外部性)で出てきた話だからといって、別のものを考えて、提案しました。それが「電源コンセント」。つけるのは簡単だけど、別の方式のものに変えるのはたいへんという点がいいと考えました。ふだん教えていない分野の話だから、すぐに例が思いつかず、本当にたいへんで……あっ、またグチになってしまいました。じつは、この「言い訳」のネタに困っているわけですね。初回なのに……。

そうそう、この回はスタッフが考えたクイズにやたらダメ出ししましたね。最初の案には明らかに問題があったり(スタッフの用意した正解がどう考えてもまちがっていたり)して、けっこう苦労したはずです。私もあまり思いつかず、完全にまかせていましたが、ダメ出しは当然するわけです。
クイズに苦労した理由ははっきりしていて、たいていのモノやサービスで、どこかの企業が、顧客のロックインを誘うしくみが内包された売り方をしているわけです。そう考えると、初回としては、きっといいキーワードだと思います。
そもそも、経済学の素人集団が自分たちで「使っておもしろい経済学キーワード」と感じたものを選ぶのが、この番組の基本です。私が重要と考えて提案したキーワードのほとんどは、第1シリーズでやっていますから、あとは制作スタッフの意見でお好きに選んでもらったのが、結果としてよかったと思います。
特に、この番組への「ロックイン」が生じてほしいという願いが、初回のキーワード選択には込められていると思います。
さて初回視聴率はいかに? ……私は視聴率をさほど気にしなくていい立場なので、この点だけは気楽で、むしろ、番組関連本のうち、第1シリーズのDVDブックの売上を一番気にしています。すごくお得なDVDブックなので、ぜひよろしくお願いいたします。ちなみに、どれほどお得かとか、なぜお得なのかについては、ちょうどいいネタとして、番組ガイドブックのなかで説明しています(……結局、番組ガイドブックの宣伝もしていますね、すみません)。
次回からは、もっと短く書きます。今回は初回特別限定版でした(意味不明ですね)。

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2009年10月 7日 (水)

『出社が楽しい経済学』裏話&番組ガイドブック出版のお知らせ

昨日、NHKで『出社が楽しい経済学』の第3・4回の試写があり、非常にいい出来映えで感心しました。その際に、プロデューサーから「ブログに書いてもらってもかまいません」といっていただいたネタをひとつ。
第1シリーズでの人気者のひとりが、語学番組風にキーワードを連呼していた外国人女性。名前は表に出ていませんでしたが、通称「ガブちゃん」と呼ばれていた女性でした。それで、第2シリーズも彼女が登場すると思っていらっしゃった方々に、残念なお知らせです。
じつは、ガブちゃんはいま日本にいないらしく、NHKの制作班としては探したけれどもあきらめたということのようです。ということで、別の複数の外国人が登場します(ときに男性の回もあります)。お楽しみに……。

『出社が楽しい経済学』そのものは、
10月8日(木)23時スタート!
ですが、その前後に宣伝番組もあり、宣伝番組のほうの告知をさせていただきます。

初回放送がある10月8日(木)の17:05〜18:00の間の「ゆうどきネットワーク」のなか、ほぼ終わりに近い時間帯(17:50前後)に、『出社が楽しい経済学』の宣伝が入る予定だそうです。この番組の企画を考えたNディレクター(私のブログや著書によく登場する方ですが……)が、生出演で番組の魅力を語るそうです。

もっとも、現在接近中の台風で、上記の宣伝の時間や、そもそも『出社が楽しい経済学』の8日夜の放送自体が吹き飛ばされてしまう危険性が十分にある(その確率はかなり高そう)というのが、NHKのスタッフの認識でした。かなりの大型台風ですし、日本に上陸となれば、場合によって番組の放送がなくなるのも仕方がないと思います。

もうひとつの宣伝番組は、いつもの『見どころNHK』です。
10月22日(木)22:45〜22:55放送予定(いつもの時間帯ならこの時間のはずですが、実際の時間帯は、当日のテレビ番組表でご確認ください)
……ってことは、『出社が楽しい経済学』第3回の放送のちょっと前に、『見どころNHK』での宣伝が入ることになります。
今回は、番組の売り物であるドラマを演じてくださっている劇団スーパー・エキセントリック・シアターの番組レギュラー・メンバーから、男性陣(役名でいうと、小山内くん、郷田先輩、島課長、そして居相田係長)が出演してくださるとうかがっています。そう、今回は私が出演しなくていい! ……正直、助かりました。緊張するんですよね。視聴者にとっても、小山内くんや居相田さんが出てくれたほうがいいでしょうし。私も楽しみにしています。

なお、番組ポスターが、NHKの西口の入口から続く廊下に実際に貼ってありました。いろいろな番組の大きなポスターが何枚も並んでいて、もちろん、入口に一番近いところには、まず朝の連ドラ『ウェルかめ』のポスターが3枚。そして、そのつぎの入口から4枚目に、何と『出社が楽しい経済学』のポスターが貼ってありました。
昨日、試写を終えて、西口の外のNHKの駐車場の片隅に立つプレハブ(本などでご存じの方もいるでしょうが、番組の制作班の部屋は、NHKの建物内にあるのではなく、外のプレハブにあります)に戻ろうとして、ポスターに気がつきました。番組スタッフも初めて気がついたようで、まだ貼られたばかりのようでした。
ひとりのディレクターの記憶によれば、朝の連ドラの『ウェルかめ』のポスターが4枚あったはずとのことで、その1枚をはがして、その代わりに貼ってもらったのではないかという話でした。
とにかく、すごい位置に貼ってあります。……ただし、NHKの内部に貼られたポスターですから、出演者などにならないと、部外者はみられませんが。子ども向け番組の出演者の親子がそこから入っていくのをよくみかけますから、そういった方々がみるかもしれません。

今回の第2シリーズでも、番組ガイドブック『出社が楽しい経済学・2』(NHK出版)が出版されます。初回放送の前後に東京都内の大きな書店には並ぶ予定とのことでした。今回の本には、前回の『出社が楽しい経済学』(NHK出版)にはなかったコーナーがいくつもあります。全体の感じは前回の本と同じようにするという制約があったものの、今回の構成やレイアウトは、私とNHK制作班が主導して考えたからです。私が強く希望して、「文献リスト」も入れてあります。素人目線でみた参考文献リストという意味と、実際にスタッフが番組制作のネタ本としたものの紹介という意味があります。その他、どんなものが追加になったのかについては、実際に『出社が楽しい経済学』と『出社が楽しい経済学・2』の2冊をお読みいただいたときのお楽しみということで……。

なお、ポスターや本の表紙の画像は、すでに掲示していますので、今回は省きました。
とにかく、番組はいよいよ明日放送予定。台風に吹き飛ばされないことを祈っていますが、諸葛孔明ではありませんので、台風の進路はどうにもなりませんね。

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2009年10月 4日 (日)

『出社が楽しい経済学』第2シリーズ、『週刊ダイヤモンド』10月12日発売号、10月15日の南山大学での講演会

いくつか告知だけをします。
昨日もポスターを貼りましたが、小さかったので、もう一度貼ります(この記事の一番下に)。『出社が楽しい経済学』の第2シリーズ第1回の放送は、
10月8日(木)23:00〜23:29 です。
キーワードは「ロックイン」。初回から2回ぶんは、いわゆる「ゲーム理論」のお話です。他にも、ゲーム理論に関連が深い回があり、第2シリーズも「ミクロ経済学」が中心になっています。これでも、全8回に占めるゲーム理論の割合を減らしたほうで、当初、NHKの制作班は大半をゲーム理論絡みでやりたいという意向でした(私は「金融論+マクロ経済学」を推したのですが……)。そんなこともあって、私はこの第2シリーズの出演は何度かお断りしたのですが、NHKが代わりの経済学者をみつける努力をしなかったので、比較的苦手な分野の解説をしています。
そういう意味で、私にとって第2シリーズの放送は、楽しみよりも恐怖感(ミクロ経済学の専門家からたくさん文句が来るのではないかという不安)が強い状況です。

むしろ楽しみなのは、10月12日(月)発売予定の『週刊ダイヤモンド』です。私も寄稿していて、それ以外にもお手伝いをしました。かなりおもしろいはず……と期待しています。

名古屋在住の方には、南山大学(まだ今年度末までは非常勤講師として通っています)での講演会のお知らせをしておきます。学生向けですが、誰でも入れます。

テーマ:「巨額損失をもたらした金融商品の内容と問題点」
日時:10月15日(木)17:15〜18:45
会場:南山大学・名古屋キャンパス・DB1教室
※事前の申し込みなく、無料で参加できます。

要するに、拙著『デリバティブ汚染』の内容に最新情報を加えた内容を、簡単かつ具体的に話すということです。いつもお世話になっている(今回のNHKの番組絡みでもたいへんにお世話になった)先生との約束でしたので、がんばりたいと思います。
上記テーマに興味をお持ちの方は、どうぞご来場ください。『デリバティブ汚染』には登場しなかった金融商品(とはいえ、危険なものばかりですが……)についても、いくつか説明する予定です。
南山大学での講演会の日は、その前に別の地域での講演もあって……そういった事情で、15日が終わるまでは、いまの忙しさが続く予定です。それまで無事でいればの話ですが……。

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2009年10月 3日 (土)

『出社が楽しい経済学』いよいよNHK総合テレビで第2シリーズ

ポスターのデータを受け取りましたので、貼っておきます。

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私は写っていません(写る気もないし)。でも、出演者として劇団SETの前に私の名前が出ています。ふつうにみたら、この「吉本佳生」ってどんな人か、不思議ですよね。そもそも、実際の出演時間も長くないし。

番組の本も出ます。見本ができたのですが、私はまだみていません。昨日、まだゼミ担当の非常勤講師として研究室がある南山大学に、本は届いていると思いますが、昨日は朝から夕方まで、中部電力の研修所で「ファイナンス基礎(ポートフォリオとデリバティブの基礎からやや応用の話)」の講義をしていましたので、本を受け取れませんでした。
本の帯に、くわしい放送予定がありますので、それも合わせて、本の表紙画像も貼っておきます。

ちなみに、中部電力の研修では、MacBookAirでのkeynoteのプレゼンをiPodでコントロールするという方法を採用。何度かリハーサルしてあって、非常にうまくできたのですが、思わぬ難点を発見。長時間のプレゼンをやるには、iPodのバッテリーがもたない!
途中からは、パソコンにつないで電源供給をしながら使うしかありませんでした。2時間程度なら楽々バッテリーは保ちそうですが、7時間超の講義での連続使用は無理……って、当たり前ですよね。
ただ、ふつうの講演なら、iPodとパソコンを併用してkeynoteのプレゼンをコントロールする方法は、すごく便利です。時間管理が完璧にできるのと、アニメーションの誤操作がなくせるのが、すごく大きいからです。

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2009年9月 2日 (水)

政治家の本音がみえる発言

あまりにおもしろい(腹が立つ?)ので、コメントしておきます。
自民党と民主党の国会控室をめぐる、ちょっとくだらない争い。下記の新聞記事の最後が、おもしろい(情けない? 哀しい?)のです。

国会控室も争奪戦 民主「正面側明け渡せ」、自民は抵抗(asahi.com)

自民党の幹部が「引っ越し経費が数千万円以上かかる。こういうご時世だからやるべきじゃない」とおっしゃっているようです。
驚きです……というか、本気であきれました。怒りと、あまりのバカらしさに、怒るべきか笑うべきかを迷いました。
選挙前の自民党の主張から考えれば、「こういうご時世」って、たぶん、景気がすごく悪くて、実効性のある景気対策が不可欠な時期って、話のはずですよね。だったら、「こういうご時世だから、少しでも景気対策になるように、数千万円を喜んで引越に使う!」とおっしゃるべきではありませんか?
仮に、環境対策を重視して、「温暖化に貢献するから引越はしたくない」という論理ならまだわかるのですが、そういった主張をしてきたわけではありませんよね。
何よりも景気対策が大切と強く主張し、国民から集めた税金を無理矢理(ムダな経費をたっぷりかけて)、定額給付金として国民に手渡して、国民に対しては「とにかく、カネを使え!」と訴えてきた政党・政治家が、自分たちのこととなると、まったく反対のことを平気で言い放つ。ひどいものです(朝日新聞も、そこは突っ込んでほしかったです)。
「不況に苦しむ国民のために、景気対策をしなくては」なんて、本当はこれっぽっちも考えていなかったことが、あっさりとバレてしまいました。この政党に限らず、政党や政治家はそういったものかもしれません。でも、ここまで本音で開き直られると、さすがにイヤになります。
ということで、忙しくてこんなこと書いている場合ではありませんが、つい書いてしまいました。

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