今週月曜(1月19日)の夕方、一橋大学の学生たちに招かれて、講演をしてきました。講演というより、拙著『スタバではグランデを買え!』と『クルマは家電量販店で買え!』の中からいくつかの題材を拾って、日常生活の中で経済学的なセンスをいかに磨くかという、1回限りの講義をしたという感じでした。
結果としてこれが、大学教員としての私が大学でおこなう最後の講義となりました(とりあえずの話ですが)。勤務先大学は学生の質の低下が著しく、今年に入ってからの講義では、講義の妨害をするバカな学生を追い出す際に不愉快な思いをすることが続きましたので、久しぶりにきちんとした学生を前に講義をすることができて、楽しく感じました。
半分ぐらいの学生が拙著を読んでくれていて、とてもうれしかったのですが、読んでいる人とそうでない人が半々の聴衆に話をするのは、とてもむずかしい。そこで、読んでいない人を前提に話をしつつ、本に書いていないことを補足するというやり方にしました。
この講演会を、先週金曜日にNHKで打ち合わせをした宝島社の女性編集者も聴きに来てくれて、講演終了後、一橋大学近くの喫茶店で打ち合わせをしました。そう、コミック版は「宝島社」から出版の予定なんです。
それで、私に対して「うちの出版社に持って来いよ」と感じられた編集者が、きっと数人いらっしゃると思いますが、今回の出版社の選択は、NHK出版の推薦を受けてのもので、私が決めたのではありません。どうぞお許しください。
と、ずっとお待ちいただいている編集者のみなさまへの言い訳から始めて、本当に申し訳ありません。とはいえ、この言い訳を書いておきたくて、まったく時間に余裕がない中で、今回のブログを書いているというのが本音です。
さて本題(?)。
すでにNHK出版から出ている番組の公式ガイドブック(番組テキスト)の『出社が楽しい経済学』と、コミック版のちがいをご説明いたします。
番組のドラマ部分を再現したのがコミック版で、解説も入ります。ただし、解説は番組での解説の一部を抜粋したもので、すべての解説は再現されません。たとえば、私が話をしている部分はほとんど入れていません。
ドラマの内容がわかるために必要な解説だけを入れているといった感じです。
そして、すでに発売されている本のほうには、ドラマそのものは入っておらず、番組では説明していない内容もかなり入っています。番組の前に予習をしたり、番組のあとに復習や少し発展的な勉強をするための本として書きました(私だけで書いたわけではありませんが)。
番組を観て勉強しようという人には、やはりこちらの本のほうを読んでいただきたい。
コミック版は、番組を見逃した人に、番組の中心部分だったドラマを再現してお伝えしたいという感じでしょうか。もちろん、番組を観ておもしろいと感じた方が、コミック版を読むと、少しちがったかたちで同じ内容をくり返し学べますから、知識が定着しやすいと思います。
私たちは、これらの本が手元になくても、番組だけで十分におもしろいと感じてもらえるように、番組の構成などを考える際に努力してきたつもりですので、正直なところ、本を買っていただく必要はそれほどない(こんなことを書くと怒られそうですが)。
ただ、3ヵ月で計12回、しかも土曜深夜放送の番組をきちんと12回観て、その都度、内容をきちんと理解するのは、現実には大変なことだと思われますので、2種類の本でそれを補完できるようにしている……これが、私の中での2種類の本の位置づけで、そのうえで、2種類の本もお互いに補完するような内容になるよう、意識して監修・執筆をしています。
さて、ここからは大学などで経済学を教えている方へのアピールを。
ドラマ部分にも、解説部分にも、専門家からみて「そこはチョットちがうんじゃないの?」と「突っ込み」を入れたくなるところがいくつもあるはずです。「この話をするのなら、もう少し先の解説もしてくれればいいのに」と思われるところもたくさんあるはずです。
そして、この番組は計12回です。
ということで、教養科目や入門科目として、半期の講義(通常は90分講義を計14回)で経済学を教えるための教材としていかがでしょうか?
最初に30分、この番組を流してから、残り1時間で関連する内容の講義をするといった感じで、十分使えるはずだと思うのですが……
なぜ、こんなアピールをするのかというと、書籍化もコミック化も現実になったことで、つぎに望むのは「DVD化」だからです。
ちなみに、番組制作が進んでいる段階で、NHKのNディレクターが一番望んでいたのは「コミック化」だったと思います。一方、当初から私が一番望んでいるのは「DVD化」です。
番組のDVDが出れば、大学の入門レベルの講義や、高校・中学校での経済教育に活用してもらえる可能性がある。その意味では、「NHK教育テレビ」というのは最高のブランドだ(総合テレビよりもいい)。DVD化は確実な話ではないだろうが、その可能性があるのなら、番組の制作をお手伝いすることにしよう。
以上が、この番組への協力を求められたときにNディレクターにも申し上げたことで、私がこの番組の制作に参加することにした一番の動機です。
ということで、DVDが出れば、教育に使いたいとお思いの方がいらっしゃいましたら、番組ホームページのトップページの下のほうに「ご意見・ご感想は、こちらからどうぞ」というところがありますので、ぜひ、DVD化を望む声をNHKにお届けください。
この件は、私のブログにコメントを書き込んでいただいても、私宛にメールをお送りいただいても、効果はありませんので、ぜひぜひNHKに直接お届けください。
また、DVD化に際して、追加してほしいコンテンツ(特典)などがありましたら、ぜひ、そのあたりのご要望もお書きください。実際には、なかなか実現しないと思いますが、少なくとも私は、どんなご要望も真剣に検討することをお約束します(私にはほとんど権限がありませんが)。
あ~。本当に本当に、DVD化が実現してほしいなあ……ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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