ダニエル・ピンク著、ロブ・テン・パ画『ジョニー・ブンコの冒険 デキるやつに生まれかわる6つのレッスン』解説者の言い訳
講談社から『ジョニー・ブンコの冒険 デキるやつに生まれかわる6つのレッスン』という本が出版されました。マンガで学ぶ自己啓発本で、著者(原作者)は、世界的ベストセラー『ハイ・コンセプト』などを書いたダニエル・ピンクです(作画:ロブ・テン・パ、翻訳:岩木貴子、価格:1000円)。
帯に、私の推薦コメントが出ています。本の最後には、私による解説のようなもの(でも、あまり解説になっていないような……)も載っています。過去にこういった仕事を依頼されたことがないわけではないのですが、実際にお引き受けしたのは今回が初めてだと思います(忘れているだけで過去に引き受けていたりしたら、ごめんなさい)。
この『デキるやつに生まれかわる6つのレッスン』という本について言いたいことは、ほぼ解説に書きましたので、そちらをお読みいただきたいのですが、とてもいい本だと思いますから、私の解説を読むより、本文(マンガ)をまず優先して読んでいただければと思います。
つまり、私の解説は読まなくてもいいってこと!……というか、「できれば読まないでくださいm(__)m」という心境です。
いろいろと忙しいときに数日で書いたのですが、でも、一所懸命書きました。理由の第1は、まず、このダニエル・ピンクの本そのものが本当におもしろくていい本だと強く感じたこと。第2は、ちょうどいろいろなタイミングが合っていたこと。第3は、講談社で過去に3冊の本を出していただいていますが、その際の担当編集者からの依頼だったこと。以上のような理由があり、一所懸命書きました。
それで、私が苦手とする自己啓発本(……本当に私が苦手にしているのは、本そのものより、自己啓発本の著者さんたちと話すことかも?)の解説で、それなりに説得力があるものを書くには、結局、自分自身の仕事についての考え方をきちんと公開する必要があるという結論に達しました。だから、読まれるとかなり恥ずかしいことを書いています。「この本をほめるために、こんなところまで公開しているんだから、お世辞でなく、本気でいい本だと思っているんだろうな」と、読者に思ってもらおうということです。一定の犠牲を払うことで、本気で高評価を与えていることの「シグナル」を発信しているわけです。
解説の冒頭でも書いたのですが、もともと、自己啓発本のほとんどは大嫌いだし、読む気にならないのです(……あーあ、書いちゃった……本の解説に書いた段階で覚悟していたとはいえ、いろいろな人たちをはっきりと敵に回しそうだよなぁ)。
最近は、ビジネス書のベストセラーのなかに自己啓発本が占める比率が高まっていますが、まず読みません。本屋でちょっとだけ手に取るということも、ほとんどないです。もし読み始めても、1〜2ページ読んだだけで、なぜか自分が恥ずかしくなって、すぐ本を閉じるしかないのです。ビジネス書のベストセラーは一応チェックしなければと思うこともあるのですが、そんななかで自己啓発系のビジネス書のベストセラーが増えたので、チェックすべき本が減って(除外していい本が増えて)かなり喜んではいるのですが……いや、皮肉とかでなく、時間に余裕がないなかで本当にすごく助かっています。
でも、ダニエル・ピンクのこの本は真剣に読みました。マンガだから読みやすいというのもあるのでしょうが、同じようなスタイルで、内容が私の嫌いなものだったら、今度は怒りがわいてきて、本を閉じてしまったでしょう。この本については、最後まで感心しながら読みました。
逆に言えば、よくある自己啓発本好きの人たちには嫌われる内容の本かもしれません。理由は簡単。多くの自己啓発本マニアにとっては、「冷たい真実」が書かれている本だからです。いや、自己啓発本マニアでなくても、多くの大人、多くの学生にとって、これからの時代がどんな方向に向かっているかの「冷酷な真実」を教えてくれる本です。
肝心の内容については、ぜひ現物をお読みいただきたいので、ここで中途半端な説明などはしません。ただ、本の終わりにある吉本の解説(のようなもの)は、読まないでいただけると本当にうれしいのですが……バカなことに、実際に出版されてしまってから、あそこまで書いてしまったことを結構後悔しているわけです。
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