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2013年4月26日 (金)

MRIインターナショナルによるMARS投資が投資詐欺であることがやっと暴かれるようだが……

もう何年も前からずっと「おそらく投資詐欺だろう」と指摘されながら、処分を免れてきた金融商品がいくつかある。そのうちのひとつが、いまになってやっと行政処分の対象になろうとしている。
他の新聞も報じている。
問題は、MARS投資にどうして1300億円ものおカネが集まったかだ。
じつは、2007年6月16日号の「週刊ダイヤモンド」が、このMRIインターナショナルのMARS投資を取り上げている(56〜57ページ)。「金融商品の罠」特集号で、この1冊の雑誌のなかで、週刊ダイヤモンドの記者でもない(当時は南山大学経済学部助教授だった)私が、ひとりで10ページ以上の寄稿をしている。このあとサブプライムローン問題が表面化するのだが、その前に、そのあとで日本中で問題となったデリバティブ商品の問題点をいちはやく指摘したのも、この号の「週刊ダイヤモンド」に載った私の原稿だ。
MARS投資の怪しさを指摘した記事は、ダイヤモンド社の記者が書いたものだが、その元になった資料は、私が提供したもので、この商品を取り上げてほしいと、寄稿と引き換えにお願いしたのは私だ。どこが怪しいかの指摘も、最初に私が解説して、そのあとでさらに調べていただいた。
では、そのMARS投資の資料はどうやって入手したのか? 当時の同僚の先生が新聞広告をみて資料請求して入手し、私に意見を求めてきたうえで、詐欺だろうという説明に納得したあと、私にくださったのだった。その先生(南山大学経済学部教授)は、最初から怪しいと感じながらも、一流の新聞に広告が出ているのだから、取り寄せてみようと思ったとのこと。
私は、ダイヤモンド社などの記者にみせるつもりで譲り受け、実際に記事につながった。
そのあと、他の週刊誌でも少し問題にされたと記憶しているのだが、証拠がいま手元にない。記憶で書くことをお許しいただくとして、他誌が問題にしたのは、このような金融商品の広告を大手新聞が掲載していることだった……そう記憶しています。しかも、今回、このニュースを報じている新聞とかに広告が出ていたのだと記憶しています。
そのあとも、私がGmailを使うときには、頻繁にMARS投資の広告が表示されてました。つまり、大手新聞などが広告収入を稼ぎながら、このMARS投資の資金集めを手伝った結果、1300億円ものおカネが集まったのだ。
こうした投資詐欺の被害回復を担う弁護士は、何度も、新聞社や、広告塔となった芸能人やスポーツ選手(元スポーツ選手をふくむ)に、少しでも被害回復に協力してほしいとうったえてきた。しかし、新聞広告やテレビCMが問題であったケースで、それが実現したことはない。
だから、大々的な広告で被害を甚大にした平成電電が詐欺とわかったあとも、近未来通信、そしてこのMARS投資の広告を、大手新聞が掲載してきた。これがいかにひどいかを、その新聞社のOBが週刊誌で指摘したりしたのだが、改善されなかった。
おそらく、当時広告を載せながら、今回それに言及せずに報じている新聞は、この不都合な事実をすっかり忘れて、今回の報道をしているのではないかと想像する。
しかし、ちょっとみれば怪しいことがわかるはずのMARS投資が1300億円ものおカネを集めることに成功したのは、明らかに、メディアの広告の力である。今度こそ、自らも加害者であることを新聞社などが認めることを願っています。

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