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2014年1月14日 (火)

経済学思考トレーニングの題材をひとつ......新刊『スマホは人気で買うな! 経済学思考トレーニング』日経プレミアシリーズも発売中

CNN.co.jpの記事から。

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(2014.01.12 Sun posted at 15:14 JST)
(CNN) 米東南部バージニア州の地方裁判所は12日までに、女性が2010年にのみの市で「7ドル」(約728円)で購入したとするフランス印象派の画家ピエールーオギュスト・ルノワールの作品を、米メリーランド州ボルティモアの美術館への返還を命じる判決を下した。
約14センチ、約23センチ大の絵はルノワールが愛人のために1879年に描いたとされるセーヌ河畔の風景画。評価額は7万5000ドル~10万ドル(約780万~1040万円)とされる。
絵はその後、パリのギャラリーに買い取られ、1926年にはルノワール作品の収集家が購入していた。37年に収集家の前妻がボルティモア美術館に貸し出していたが、51年に盗まれる被害を受けた。
約60年後の2010年、バージニア州居住の女性がウェストバージニア州で催されたフリーマーケットで変哲もない箱が気に入って7ドルで購入。この中に、人形やプラスチック製の牛と一緒に絵が入っているのを発見していた。
女性は同州アレクサンドリアの競売企業ポトマック社に持ち込み、絵の鑑定を依頼。同社は偽物ではないと判断したが、首都ワシントンの国立美術館やルノワール作品の専門家などがさらに調べ、本物と判明した。
ボルティモア美術館から盗まれた後の約60年間、この絵がどこにあったのかなどは不明。同美術館の幹部は12年にCNNの取材に応じ、「人生に紆余(うよ)曲折はつきもの。絵の持ち主が変わっていった背景を推測するのは大変難しい」とも語っていた。
女性は、バージニア州の裁判所の返還命令を受けたものの、絵の正当な所有権は自らにあるとの気持ちを抱いている。
一方、ボルティモア美術館は絵の返還を望んでいる。
絵の所有論議に決着がつくまで、米連邦捜査局(FBI)が絵を保管することになった。
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この話は、法律のクイズとして考えるとおもしろいのは当然として、経済学思考のクイズとしてもおもしろいでしょう。経済学者は、当然ながら、価格をつけておカネで決着をさせるのが好きです。では、経済学者からのクイズ。
「この絵の対価を、美術館がいまの持ち主(記事のなかの「女性」)に支払うとしたら、いくらか?」
もちろん、正解はひとつではないでしょう。私自身、ゆっくり考えないとわからないと思っているので、時間があるときにしっかり考えるつもりです。
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ところで、拙著『スマホは人気で買うな! 経済学思考トレーニング』日経プレミアシリーズが、数日前から発売になっています。
01
しかも、すでに増刷が決定しています。ご購入いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
68問のクイズを解くことで、経済学思考トレーニングができるという本です。昨年のベストセラー『戦略思考トレーニング』(日経文庫)の経済学版として企画されたのですが、日経プレミアシリーズに昇格(?)しての発売となりました。冒頭の問題は、南山大学経済学部で最後に教えたゼミ生の卒論からネタをとっていて、先週、彼に久しぶりに会って、見本を渡しました。
いま教えている関西大学会計専門職大学院の講義でのネタもいくつか入れています。
明日、日本経済新聞に広告が出る予定だとうかがっています。
内容的に、いろいろと批判されるところもありそうですが、本当に際どいネタは、編集サイドの要望でカットされています。
また、過去の拙著からネタをとっている問題もあり、内容の確認になるともいえますが、ネタが重複しているとのお叱りもあるでしょう。経済学の初心者でもバランスよく経済学思考を身につけられるようにとの意図がまずあり、どうしても同じネタを使わざるをえなかったものについては、ご容赦いただければさいわいです。『戦略思考トレーニング』のシリーズは、問題数が51問と決まっていますので、68問を載せた本書は、過去の拙著とのネタの重複があっても、少しお得なはずだと思うのですが……。
どうぞよろしくお願いいたします。

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コメント

吉本佳生さま
「スマホは人気で買うな!」さっそく購入して読みました。とても面白かったです。
さて、ケチャップの徳用は本当は「お得」ではない、という話ですが、たまたまオーディオブックで聞いていた海外の洋書でも、おなじような現象が報告されていました。
http://www.amazon.co.jp/Scarcity-Having-Little-Means-Much/dp/0805092641
(第四節. Expertise (p.87) のあたり)

この本だと、値段を気にしないリッチな人が来る高級店(日本でいえば成城石井?)で、「徳用」のほうが高い傾向が顕著で、逆に低所得者層があつまるスーパーでは見られなかったそうです。日本でもそうなんでしょうか?
(余裕のリッチな人は、そもそも価格を厳密にみたりしないで、「お徳用だから安いに決まっている」と決めつけて買う可能性が高い)

もしかして関係しているかなと思い、ご紹介させていただきました。
すでにご存じのことであれば失礼しました。

ご指摘ありがとうございます。
海外の事例は知りませんでした。他方、このパターンの、日本国内での他の事例はいくつも知っています。
リッチな人はあまり価格を気にしないから、とのご指摘は正しいと思います。
なお、日本では、さすがに同じ店舗では比較できないようになっているというのが、学生の調査結果でした。系列のいくつもの店を調べて比較していました。店長のインタビューもしていました。

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