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2014年8月

2014年8月27日 (水)

吉本佳生『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社、2014年8月20日刊)についての著者コメント(4)

拙著『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』に関連して、CNN.co.jpに掲載された記事にコメントします。
 
 
この記事は「高齢化=経済成長に打撃(経済成長を阻害)」と決めつけていて、下記のように書かれています。
 
「かつてないペースの高齢化は、全地域で今後20年の経済成長に重大な弊害をもたらす」と報告書は指摘。全米産業審議会の統計を引き合いに、今後10年の世界経済成長は急速な高齢化の影響で伸び率が1ポイント近く縮小すると試算した。
高齢化が進めば、経済成長の原動力となる労働人口は減少し、世帯貯蓄が減って世界の投資の縮小が予想される。
 
引用した最後の文にある「世帯貯蓄が減って世界の投資の縮小が予想される」という解説が、完全にまちがっている。不況下では、「貯蓄過剰(貯蓄が大きすぎること)」が根本的な問題で、バーナンキ前FRB議長などがかなり前から「世界経済は貯蓄過剰の状況にある」と強調していました。
 
世界のマクロ経済のバランスとして、生産したモノ・サービスが売れないことが最大の問題ですから、高齢化で、貯蓄を取り崩して消費をしてくれる人口が増えるほうが、景気にはいいのです。
「高齢化」は、企業がこれにきちんと向きあえば、むしろ景気をよくするチャンスになり、経済成長に打撃を与えたりしません。この点を日本のデータから詳細に論じたのが、拙著『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』です。
 
L70jacket
 
長期的な経済成長につながるのはなぜかを説明するのは、ちょっとむずかしいのですが、CNN.co.jpのこの記事でも、「生産性」という言葉が出てきて、キーワードになります。……この話は、機会があれば、いずれご説明します。話が長くなるので、ブログで書くのはむずかしそうですが。
 
《著者コメント(4)終わり……次回に続きます》

2014年8月26日 (火)

吉本佳生『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社、2014年8月20日刊)についての著者コメント(3)

大阪の「あべのハルカス」について、産経新聞がつぎのような記事を載せました。
 
 
近鉄百貨店が、旗艦店である「あべのハルカス」に入る本店の平成27年2月期の売上高目標を大幅に下方修正した。集客の目玉に据えた若い女性向け専門店街「ソラハ」の不振が大きな要因だ。同社は売り場の一部改装に乗り出すが、3月の全面開業から半年足らずでの軌道修正。近鉄本店の浮沈はハルカス全体の集客に大きな影響を及ぼすだけに、立て直しが急務だ。
 
しかし、あくまで「若い女性をいかに集客するか」に固執しているようで、だから、つぎのように書かれています。
 
近鉄百貨店の高松啓二社長は「雰囲気や音楽など、若い女性が好むような演出も不十分だった。来店客を呼び込む仕掛けが必要だ」と指摘。数千万円を投じ、9月中旬の完成をめどにソラハの改修に踏み切る。
 
また、衣料品だけでなく、食料品の売場のテコ入れを考えているようです。
 
地下の食料品売り場も、商品がより選びやすくなるように見直すことを検討している。
 
でも、拙著に書いたように、平均的な若い女性は「高い服」も「高い食料」も買わないと考えるべきです。他方で、平均的な消費行動でみて「高い服、高い食料」を買うのは、70歳以上の女性です。そして、記事のなかでは下記の記述もあります。
 
ターゲットにする20代を中心とした若い女性客の姿は少なく、むしろ一角にある甘味処でくつろぐ年配客が目立つ。
 
その年配客に、もっと働きかけるべきですよね。まさに、拙著を参考にしていただければと思いますが……。
《著者コメント(3)終わり……次回に続きます》

2014年8月22日 (金)

吉本佳生『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社、2014年8月20日刊)についての著者コメント(2)

70歳以上世帯は女性が買い物を主導していることを、すでに説明しました。

そして、L70(70歳以上の女性)は肉などの食べ物と女性用の衣服をいちばん高く買います。さらに、L70の消費生活が豊かであることを示すデータがあります。『L70を狙え!』を執筆したあとで気がついたデータのひとつを、ここで示します。

 

誰かにいろいろなモノをプレゼントするなどのために使った「交際費」が、消費支出に占める割合を世帯主年齢階級別に計算した結果が、図Aのグラフです。「交際費のうちの食料」が食料全体への支出に占める割合も並べてあります。

 

 Photo

70歳以上世帯では、消費支出に占める交際費の割合が11.9%で、食料費に占める交際費(食料)の割合が12.9%で、かなり高いといえます(仕送りなどは別項目で、ここにはふくまれません)。どちらも1割を超えていて、1割以上をプレゼントしてしまうのだから、消費生活(とりわけ食生活)にはかなり余裕があると考えていいでしょう。2本の折線グラフはかなり重なっていて、食料への支出が示す特徴は、消費支出全体にも当てはまりやすいといえそうです。そんななかで、消費支出に占める交際費の割合も、食料費に占める交際費(食料)の割合も、70歳以上世帯が最も高いのですから、やはり、70歳以上世帯の消費生活はかなり豊かであると考えていいでしょう。

 

女性が消費を主導する70歳以上世帯は、自分たちがこだわりをもつモノ・サービスについては、高価格=高品質を好み、プレゼント用の買い物も多い。企業側からみて、利益率が高いビジネスをやりやすい優良顧客層です。

 

《著者コメント(2)終わり……次回に続きます》

2014年8月20日 (水)

広島市安佐北区の自宅で豪雨にあいましたが、無事です。/本日発売の『L70を狙え!』の宣伝用色紙について。

昨夜(8月19日の夜7時前)に広島の自宅に戻りました。今朝(20日早朝)から妻がオランダに出かけるためで、昨夜は息子の受験勉強で算数を教えて、夜寝たあとで、今朝の3時に目が覚めました。息子も寝られないようで、妻も起きてきました。稲光がずっと連続して明るく、雷の音もひどく、たいへんな豪雨でした。

 
テレビで被害が報道されている地区に入るところに住んでいて、妻が広島駅から新幹線に乗り、関空に向かう予定でしたので、朝5時前にクルマでどこかの駅まで送ろうと家を出ました。最寄りの「可部駅」まで歩いて10分以内で、雨も止んでいましたが、可部駅からのJRは「単線」で運休や遅れも起きやすいので、可部駅の横を抜けて、太田川にかかる大きな橋に入ったら、前のクルマがつかえていると気づきました。
 
引き返すかどうか悩みましたが、進みが遅くてJRに間に合うかどうか微妙で、クルマで別の駅に妻を降ろすことにして、川沿いで下側で細い(しかしJR沿い)の道を選ぶか、広くて上っている道を選ぶかで迷い、交差点のすぐ向こうではクルマが詰まっていて、立ち往生しているトラックもあったので、下の細い道に入ったところ、川から流れ込んだと思われる土砂などが道路を覆っていて、しばらくすると、50センチぐらい冠水していて、かつ、クルマが進まなくなりました。
そこがJRの駅の近くで、妻は降りると言ったのですが、線路も冠水していて、どうも運休だとわかりましたので、広島駅まで妻を送るか、あきらめて家に帰るかとなって、とにかくUターンしました。
 
かなり暗いなかで水は増え続けている感じで、エンジンが止まるとか、水中で流木や石などで進めなくなる恐怖と戦い、ゆっくり慎重に進んで、広い道との分岐点となる交差点に戻ると、立ち往生していたトラックがなくなっていましたので、広島駅に向かうことを選択。
ところが、どんどん上っている道なのに、今度は山からの土砂が流れ込んでいたため、2車線のうち1車線から1.5車線が川になっていて、太い流木、そこそこ大きな石がゴロゴロしていて、流木に当たったまま止まっている軽トラックもありました。これらを避けてなんとか進み、そこを抜けてからはスムースに広島駅に行けました。広島駅も原爆ドームのあるあたりも、そうした被害のあとはまったくありませんでした。
 
しかし、通るのに苦労した広い道の反対車線(山側)は、2箇所が通行止めになっていて、下の道は水没、JR線も一部水没で、途中で通った高速道路の広島ICは上下線ともに通行止め。私が家に戻るのがむずかしいとわかりました。
家を出る前から、息子にはイザというときの指示をしていて、歩いて数分のマンションに住む義母には妻がクルマのなかから電話していましたので、ゆっくりでも帰れればよく、高速道路の広島ICまでは行けますので、山陽道から中国道に抜けて、北から家に帰るかとも思いましたが、肝心の広島ICに入れません。
もっと山側・川側を通る東の迂回路を選ぶしかなく、さすがにこの状況でしたから山間の道が朝6時すぎから渋滞していましたが、なんとか家に戻りました。
 
ただ、夜も大雨の可能性があり、都市部との交通が遮断されるリスクはあります。スーパーもコンビニもたくさんある地区ですので、生活はできますし、息子は午前中にちゃんと塾に行きました。昼までサイレンが断続的に鳴り響き、家から遠くないところでは、お亡くなりになった方が何人もいらっしゃいます。復旧作業が続きますし、通行止めは土砂災害によるものですから、さらなる土砂災害が起きないように、今夜は晴れてくれるよう、とにかく祈っています。
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さて今日は、拙著『L70を狙え!』(日本経済新聞出版社)の出版日です。一昨日の夕方、出版社から「手書きの宣伝用色紙を書いて」との依頼があり、家に色紙を送ってくれるとのことでしたが、自分で色紙を探し、昨日の昼すぎまでに指定枚数より多めに書いて、東京の日本経済新聞出版社に送りました。今日、届いたそうです。
それが、これです。
 
L70pop
 
字が下手くそで申し訳ございません。これでも、指定サイズの色紙がハンズでもロフトでも見つからなかったために、別のものを切って、断面をシールで装飾し、時間制約のなかで指定枚数以上を書きましたので、必死に書きました。
 
どうぞよろしくお願いいたします。

2014年8月10日 (日)

吉本佳生『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社、2014年8月20日刊)についての著者コメント(1)

L70jacketobi
昨年の秋に『これから誰に売れば儲かるのか 成長戦略の正しい考え方』(幻冬舎)を出しました。その後半で「シニア女性の消費市場」がこれから急成長することを示しました。
「シニア層の消費」に期待する本は何冊も出ていますが、私がみた本はどれもが「60代」をメインターゲットにしていて、どちらかといえば「男性」を重視している感じです。
しかし、シニア層の人口は「女性」のほうがずっと多く、これから明確に人口が増えるのは、「80歳以上」です。80歳以上では、男性の約2倍の女性がいて、その人口が急増します。日本全体の人口はどんどん減るなかで、シニア女性の人口はどんどん増える。だから、やがて「シニア女性」が日本の消費市場の主役になります。
 
8月20日発売の『L70を狙え! 70歳以上の女性が消費の主役になる』(日本経済新聞出版社)では、サブタイトルにある「70歳以上の女性」に焦点を当てています。これを「L70」と呼び、他のどの年齢層の消費者よりも「お店や企業を儲けさせてくれる、ありがたい消費者」であることを、豊富なデータで示しています。
 
他に、50歳以上、60歳以上、65歳以上といったグループ分けも検討しましたが、それよりも70歳以上を選んだのは、60代(60歳代)よりも70歳以上のほうが生活が豊かだとわかったからです。また、70歳を超えたところで、家計の消費がはっきりと「女性主導」になるとわかったからです。
そこで、原則として50代と60代をふくめないことにして、70歳以上を選びました。
 
シニア女性向けにうまく販売して高い利益を稼いでいるお店のなかには、「80代こそが一番儲けさせてくれる顧客です」とおっしゃる方もいらっしゃいます。また、80歳以上という区切のほうが、人口増加の勢いは大きくなります。ですから、80歳以上というグループ分けも考えられるのですが、日本政府の多くのデータは、70歳以上を一括りにしていますし、民間のリサーチ会社は70歳以上を調査対象外にしていることが多いので、70歳以上という区切しか選択できませんでした。
しかし、60代と70歳以上の消費行動には明確な差がみられますから、70歳以上=L70というグループ分けには自信があります。
 
今回も大量のデータを調べて、整理して、いつものように私自身で図表の清書までやって、たくさんの図表を掲載しています。なるべくわかりやすく加工したつもりです。
一番おもしろいデータは、総務省の『家計調査』に基づくものです。年別では最新となる2013年の家計調査の結果は、今年2月に公表されました。これを細かく読みながら整理したのですが、私自身、作業中は驚きの連続でした。L70の消費生活が予想をはるかに超えて、すでにとても豊かだと気づかされました。
 
消費支出の水準だけでいえば、世帯主年齢で「29歳以下、30代、40代、50代、60代、70歳以上」の6つのグループのなかで、一番水準が低く、生活水準が低い世帯ほど高くなるとされる「エンゲル係数」は一番高い。総務省が発表時に「概況」をまとめてくれているのですが、このあたりのデータを強調しますから、それを素直に読むと、70歳以上世帯は生活水準が一番低いと思えてしまいます。
 
ところが、その家計調査のデータをきちんと読み込むと、魔法のような感じで順位が逆転し、70歳以上世帯こそが一番高い生活水準になっているとわかります。また、女性主導になっていることもわかります。
L70(70歳以上の女性)は、全年齢層のなかで一番高価格(=高品質)の食べ物を買います。一番高価格(=高品質)の服や靴を買います。……ただし、女性用の服と靴に限ります。ご亭主のズボンや靴については、じつは一番安いモノを買い、そうした節約で浮いたおカネで、自分の服や食べ物を高く買っているのです。
これは、他ならぬ家計調査のデータにはっきりと出ている事実で、私も本当に驚きました。
 
特任教授として毎週水曜に講義をしている関西大学・会計専門職大学院の大学院生たちや、周囲のいろいろな人たちに、ポイントとなるデータを示しながらこの話をすると、私が直接話をした相手は、みなさん、すぐに納得してくれました。
何人もの大学院生が「うちのおばあちゃんも、食べ物の品質にはすごくこだわっていて、高いモノを食べています」とか「おばあちゃんは高い服を着ています」と、家計調査のデータを裏づけることをいっていました。
 
《著者コメント(1)終わり……次回に続きます》
 
L70jacket
【次回以降の予告】
そして、L70の消費生活はこれからさらに豊かになると予想されます。これも、データの裏づけがあっての予想です。
そもそも、L70の消費は近年伸びていて、これに気づいて対応している企業もあります。
他方で、L70の消費生活の豊かさに気づかずに、高い利益率で稼ぐチャンスを逃している企業もたくさんあるようにみえます。
次回以降、これらの内容についてお話します。
また、本書のカバーイラストは、漫画家の「江口寿史先生」にお願いしました。本当に素敵なイラストです。こうした製作裏話のようなことも、入れられればと思っています。
ただ、次回以降の話の順番は、どうなるかわかりません(決めていません)。
今日は8月10日。8月中は、少しずつこの話の続きを書いていきたいと思います。
 
現時点で本書をネット予約できるところ(……お近くの書店でお買い求めいただければいいのですが、最初の配本は都市部の大型書店に集中しやすいので、そうした書店の近くにお住まいではない方には、著者としてお詫びします。)
 
 
 
 
 
 

2014年8月 6日 (水)

NHKが「ビッグデータ」について報じたニュースが、ひどすぎる!

久々の記事だから、おそらく読んでくれる人が少ないと承知しつつ、しかし、とにかく問題提起をしたいので、書かせていただく。

 
69年前に原爆投下があった8月6日、広島の家で式典を観ていた(大雨警報発令中で、学校に登校しなくなった息子に8時15分の黙祷をさせる必要があった)ので、そのままNHKをつけていたら、下記のニュースが流れた。短い時間のニュースでわざわざ取り上げていたわけだが、内容を聞いて、とにかく唖然とした。
 
商品の購入記録やカーナビゲーションの位置情報などの「ビッグデータ」を企業が利用することについて、半数近くの人が「期待より不安が大きい」と感じていることが、大手広告代理店などの調査で分かりました。
この調査は大手広告代理店の「博報堂」と「日立製作所」がことし6月、全国の20代から60代の男女にビッグデータの活用についてたずねたもので、およそ1000人から回答を得ました。
それによりますと、商品の購入記録やカーナビの位置情報などを企業が利用することについて、「期待より不安が大きい」と答えた人は48.8%で、去年より7.3ポイント増加しました。
また「プライバシーの侵害に不安を覚えることがある」との回答が88%に上り、その理由として「目的以外で利用されるおそれがある」や「利用を拒否できない」などが多くなっています。
とりわけ健康診断の結果や学力に関する情報の利用は「同意が条件」と答えた人が半数を占め、本人が特定される個人情報ほど慎重な利用を求める傾向がうかがえます。調査にあたった博報堂の森保之さんは「不安を解消するには、企業が今以上に情報管理を徹底するとともに、しっかり管理していることを外部に発信することが重要だ」と話しています。
 
この調査結果、明らかに「消費期限切れ」で、食品であれば「毒入り、危険」といっていいレベルのものだ。調査が6月で、そのあとの7月にベネッセの事件が発覚し、その被害の拡大状況がまだいまも少しずつ明らかになっている状況だから、食品であれば、廃棄して作り直すのが当然というレベルのものだ。
 
つまり、食品関係のお店や企業なら、即座に営業停止になるレベルの仕事を、NHKはおこなったことになる。コンビニやスーパーが、腐って異臭を放つ食品をそのまま販売したら、なにが起こるかを考えてみればいい。ベネッセの事件が大々的に報道され、いまもまだ注目度が高いことを考えれば、「6月の調査結果を報じることが、それほど悪いこととは思いませんでした」という言い訳は、このケースでは通じない。報道のド素人だと認めることになるからだ。
こういう報道は、広告代理店を通じてCMを流す企業を集め、企業からお金をもらっている放送局がやればいい。それでもなお、こういう報道をすれば、国民がマスメディアを信じなくなることを覚悟してやるべきだ。
 
たった1000人の回答での調査結果だから、NHK自体がいま調査し直して報じることもできただろう。6月の結果を報じるぐらいなら、8月初めに100人に調査した結果のほうがまだマシだっただろう。また、せめて、これは6月調査であって、ベネッセの事件を反映していないことを強調しながら報じるべきだった。
 
皮肉なことに、こうしたテレビ報道が、日本国民のビッグデータ活用への不安をさらに増大させる。最近のNHK(悪いのは、おそらく一部の部局だろう)は、このようにして「大企業に媚びる報道」が目立つのだが、これは「贔屓の引き倒し」パターンの報道といえる。まともに「媚びる能力」すらないというのは、残念なことだ。
 
NHKは、それでもまだ、日本のマスメディアのなかでは良識的な報道ができるテレビ局だと思う(個人的には、NHKに関わるとすごく大変だから、嫌われたほうがむしろありがたいが……)。経済報道に関わる人たちは、もっと勉強してほしいと願っている。

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